日本のフェイクミート事情

アメリカでは「ビヨンドミート」や「インポッシブルフーズ」など、代替肉(フェイクミート)ベンチャーが大きく成長しており、これらに次ぐ企業もたくさん出てきている。日本はどのような状況であるのか。

日本でもフェイクミートについては、代替肉や植物肉、又はプラントベースミートとも呼ばれており、大手やベンチャーが取り組み始めている。

それでは日本でフェイクミートを手に入れられるのだろうか。
「フェイクミートの現状」でも書いたように、IKEAのイベントなどで食べることもできる。ネットで調べてみると“大豆ミート”と呼ばれるものはたくさん販売されており容易に手に入る。

しかし、「ビヨンドミート」や「インポッシブルミート」などは肉として販売されているものであり、豆腐ハンバーグのようなものとは一線を画したものだ。アメリカで販売されているものと同等のものは現在国内で手に入れることは難しい。

欧米、特にアメリカでは、スーパーの他にハンバーガーショップのようなファーストフード店でも販売されており、日本のファーストフードでの導入に期待したい。

日本のフェイクミートベンチャー

日本のフェイクミートベンチャーはどれくらいあるのだろうか。まとめてみよう。

・DAIZ(熊本)

大豆由来の植物肉原料を開発・製造するDAIZ株式会社(本社:熊本県)。今年、植物肉の商品開発の分野で、冷凍食品大手の株式会社ニチレイフーズ(本社:東京都)と資本業務提携を締結。

・グリーンカルチャー株式会社(埼玉)

植物肉などの販売や製造開発を行う企業。昨年に、福島県の古殿町と街の名産である大豆を利用したミートボールを発表した。現在グリーンカルチャーが作るチキンナゲットとミートボールは手に入れることが可能。

・ネクストミーツ株式会社(東京)

2018年にスタートアップとして創業、2020年に株式会社化。代替肉開発ベンチャーとして、地球救済をテーマにしたプラントベースハンバーガーなどのリリースを控えている。農学部コミュニティを持ち、バイオテクノロジーを駆使した素材作りの研究を行う。

・インテグリカルチャー株式会社

2015年創業のスタートアップ。代替肉(フェイクミート)ではなく培養肉(クリーンミート)の研究開発を行っており、環境保護という視点が大きい。2019年7月には、日本ハム株式会社と共同で、基盤技術開発を始めると発表している。

・ベジタリアンブッチャージャパン

オランダ発のプラントベースミート企業が日本に上陸。専売契約を結んだ日本企業が日本ベジタリアンブッチャージャパンとして設立。池袋に無店舗型レストランのゴーストレストランを構え、輸入販売を行う。フェイクミートの販売の他にもフードロス事業なども行う。

大手企業の取り組み

・日本ハムは、3月から肉を使わないハム、いわゆる植物肉のハムを「NatuMeat」というブランドで販売することが報道されています。

・森永製菓の社内ベンチャーとしてスタートした、SEE THE SUNでは、2019年8月26日、玄米入り大豆ミートの「ZEN MEAT(ゼンミート)」とレトルトシリーズを大幅リニューアルさせている。

・大塚食品は2018年11月にテスト販売を始めて、2019年6月にリニューアル&発売をした「ZEROMEAT(ゼロミート)」は、食感・味・香りを肉に近づけた製品となっている。

・大手味噌メーカーのマルコメは2015年、より手軽に使える食材としてレトルトタイプの大豆ミートを開発。動物性原料や化学調味料を一切使わない製品開発を行っている。

・食品卸行の大手企業である日本アクセスは、大豆原料の冷凍ハンバーグとソーセージを開発し、ファストフードなどの外食市場への提案を始めており、ECや食品スーパーデリカ・市販用への展開も順次計画している。3月から4月にかけて順次発売される予定だ。

今後のフェイクミートマーケット

このように大手企業によるベジフードと言われる植物由来の“もどき肉”のようなものは国内にたくさん出回っているのが現状である。しかしスーパーの肉コーナーに置かれるような代替肉は、日本の市場ではまだこれからというところだ。

大手が出している製品は比較的簡単に手に入り、ネットなどからも購入できるのが現状である。またグリーンカルチャーのサイトを見ると様々な飲食店に出しているのが分かる。

大手企業とは別に日本初の代替肉専門のファーストフード店として池袋に「ゴーストレストラン」がオープンしており、ハンバーガーやチキンナゲット、冷凍のパテやソーセージなどを販売している。

日本では精進料理が出来た時から考えると、植物性食品の歴史は長い。大豆ミートなどの肉の代用品としてのもどき肉はたくさん出ていたが、昨年あたりから、食感や見た目など、肉に近づけたフェイクミートが少しづつ話題となっており、大豆ミートなどに付きまとっていた、味などに対するマイナスイメージをどう払拭できるかが、今後の大きな課題となるだろう。

フェイクミートの記事に対するコメントなどを見ても、訳の分からない化合物の組み合わせは不安、健康に問題あがあるのではないか、といった書き込みも見られる。食品添加物などに敏感な日本の食文化は大きな壁かもしれない。

フェイクミートが化合物というものよりは、環境保護に対してのメリットや、WHOでも提言されている肉の発がん性に対する健康面でのアピールが必要となるだろう。ベジタリアンやヴィーガンといった文化が根付いていないところも、フェイクミート市場が世界に比べて遅れをとっている要因の一つではないだろうか。ベジタリアンやヴィーガンが肉や動物性の食品を食べない理由など、正確な情報を伝えることが必要なのかもしれない。

フェイクミート通販
こだわりのフェイクミート(代替肉)通信販売

Add a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です