Perfect Dayがプラントベースの乳製品に、Cラウンドで3億ドルの資金調達を完了

シリコンバレーにある植物代替の乳製品ブランドPefect Dayは最近、CPP InvestmentsからCラウンドで1.6億米ドル(約170億円)の投資を貰い、前回の資金調達に参加した株主のTemasekとHorizons Venturesも追加投資したということを発表した。

2019年12月の1.4億米ドル(約150億円)を加え、Cラウンドの総金額は3億米ドル(約320億円)に達し、これまでのところ累計融資金額は3.6億米ドル(約380億円)を超えている。

この半年の間に、新型コロナウイルスの影響でレストランや学校を閉鎖せざるを得なくなり、顧客の減少によって数百万ガロンの牛乳が捨てられていた。乳製品業界に供給過剰の状況が表に出てきた事で、多くの乳製品会社も波及されたが、Pefect Dayは乳牛を必要とせずに人工ミルクを作るため、需要に応じて生産を増減することができる。

Perfect Dayが逆境の中で資金調達を達成したのは、微生物発酵技術によって乳牛を要らずに人工ミルクを作るため、需要に応じて生産の増減を適時に調整することができるからだ。この技術で、半年間で生産能力が倍増できた上に、コストも大幅に低減し、市場が人工乳製品への予期しているよりだいぶ早いスピードである。この革新的な発展は、より多くのファンドの関心を引き起こし、既存株主の信頼も得られた。

Perfect Dayの創始者でCEOのRyan Pandya氏も「Perfect Dayがこの目標(キャパシティー向上とコストダウン)を達成するとは信じていますが、こんなに早く叶えたことは意外でした」と語った。

Ryan Pandya氏とPerumal Gandhi氏

生産能力を大幅に突破し、コスト面のコントロールも妥当で敏捷な経営モデルの他に、Perfect Dayは今年の4月に微生物発酵タンパク質が米国食品医薬品管理局(FDA)の食品添加物に対する安全性指標(GRAS)状態の審査を通過し、人工ミルクの発展に華を添えた。

以前の記事で紹介したように、Perfect Dayは2014年に2人のベジタリアンである、環境保護に取り組む若い科学者のRyan Pandya氏とPerumal Gandhi氏が設立した企業である。

3 Dプリンティング技術を通じて牛乳タンパク質のDNA配列をプリントアウトして、食用の酵母に加え、高タンパクで、ホルモンやラクトース、コレステロール無しの乳製品の代替品を作った。

人工ミルクの生産プロセス

2019年7月に発売された第一弾の人造ミルクアイスクリーム「Taste the Magic」は1箱(1パイント)20米ドル(約2100円)の定価で販売された。ハーゲンダッツの3倍近くなるが、限定の1000個は数時間で完売した。

消費者がますます製品の持続可能性に重視してきた今は、Perfect Dayのブランドまたは彼らに授権された製品の購買意欲が高まった。それだけでなく、食品メーカーたちもPerfect Dayの乳タンパク質を使った製品の生産に興味を持ち始め、今回の融資が製品生産と発展に加速させることは待ち遠しいだろう。

参考URL:https://thespoon.tech/perfect-day-expands-series-c-round-to-300m-for-its-flora-based-dairy/

ネクスト焼肉大好評販売中