ビヨンド・ミートが価格を下げた10枚セットを発表、狙いはD2Cサイトか

 6月17日、ビヨンド・ミート(Beyond Meat)はクックアウトクラシックという新しいバージョンを発表した。それは10枚セットのプラントベースのハンバーグの限定版で、今月米国のウォルマートとTargetの過半数のお店で販売される予定だということだ。

 通常はパッケージに関するニュースは取り上げないだろうが、ビヨンド・ミートのハンバーグの価格について注目に値するものがあるのだ。10枚セットの値段は15.99米ドル(約1700円)、一枚当たりは1.60米ドル(約170円)で、その値段は本物のお肉と近くなってきている。

 現在、ビヨンドミート ハンバーグは2パックの通常サイズが販売されており、小売価格は4.84米ドル(約516円)で、一枚あたり2.42米ドル(約258円)だ。
 ウォルマートでは通常のビーフハンバーグが12パックのセットでわずか7.92米ドル(約845円)で販売されている。一枚あたりは0.66米ドル(約70円)になる 。ビヨンド・ミートの製品は最安のお肉に比べると2倍以上になるが、そもそも彼らはより多くのお金を費やすことをいとわない顧客を狙っている。

 しかし、プラントベースミートが主流な食べ物に変えていくために、ビヨンド・ミートや他の代替タンパク質業界で活躍している会社にとっては、コストダウンはかなり重要なこととなる。コロナウィルスの影響により、消費者にプラントベースミートへのニーズが高められ、今年の3月から5月の間に植物代替肉の売上が264%増加し、現在肉類のサプライチェーン不足を埋めるように、ビヨンド・ミートが値下げする事でより多くの顧客を引き付けるタイミングが来たと言えるのである。

 また、ビヨンド・ミートは今年の夏末までにD2C(Direct to Cosumer)という直接消費者向けの通販サイトを作る予定だという情報がある。今月初めに、ライバルのインポッシブル・フーズがD2Cサイトを立ち上げ、ハンバーガーや総菜製品をバルク販売し始めた。今回ビヨンド・ミートが新しい10枚セットを発売することからみると、彼らも同じようにD2Cにする可能性が高いと思われる。

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